How-to
6.海外一人旅の準備
旅のクレジットカードとマイレージ
クレジットカードは旅に必要不可欠です。また、クレジットカードとマイレージサービスは密接な関係にあるので合わせて考える必要があります。 マイレージに無頓着な方もこれを機会に一度再検討してみましょう。
海外でクレジットカードの重要性
クレジットカードは海外旅行の必需品。買い物するだけではなく、現地通貨が足りないときの支払いや、いざという時のキャッシングなど両替の手間が省けます。
また欧米では日本よりずっとカード社会なので、クレジットカードを持っていないと信用されないこともあり、まれに入国審査でカードを持っているか聞かれることもあります。
クレジットカードの活用場面
◎ 買い物に使える(両替の心配なし)
◎ 現地通貨をATMで引き出せるキャッシング
(キャッシングの利息は両替手数料を考えるとそんなに気になるほどでもないこともあります)
◎ 身分証明の代わりになる
◎ 保証金(デポジット)の代わりになる。
例えば現地で何かを借りるときなどに役立ちます。ex:自転車・美術館での日本語ガイド機など。
旅にはクレジットカードは複数持つことをお勧め(できれば3枚)します。そして必ず分散して携帯しましょう。その理由は2つ。
・日本で発行されたカードは、店によって認識しないことがあるため
・スリなど盗難にあった場合のため
《イクラコラム》
私はイタリアで財布をすられたとき、クレジットカードを1枚スーツケースに入れておいたので大変助かりました(キャッシングで当面の費用をまかなった)
クレジットカード選びとマイレージサービス
マイレージサービスとは、航空会社各社が提供しているポイントサービスです。搭乗等によってポイントに変わる”マイル”をためることができ、
貯めたマイルでさまざまなモノと交換ができます。
マイレージサービスが人気な理由はそのお得さです。一般的なクレジットカードのポイントサービスでは、
利用を集約してポイントを貯めてもせいぜい1~2年に1度の5000円程度の商品や商品券がいいところ。
それと比べてマイレージで交換できる国内往復航空券はその価値数万円。例えば沖縄往復航空券が、買えば2~5万円するものが15000マイル*で交換できます。
特典航空券は10000マイルからあるので、まずは10000マイルを目標にしましょう。利用を集中すれば1~2年で貯まります。
(ちなみに航空券以外の商品も用意されています。)
*JAL。時期によってさらに少ないマイルで交換できる時もあり
クレジットカードもマイレージサービスもそれはもう把握しきれないほど種類がありますが、どれがいいかわからないのであれば最初に持つべきは次の2択のみと言っていいでしょう。
「ANAカード」 「JALカード」
クレジットカードの利用をこのカードに集約すれば1~2年で1度の国内/近郊の往復航空券も難しくはありません。ただしどちらのカードも年会費が2000円ほどかかります。
もし年会費のかかるこのクレジットカードの発行に懸念がある人は、まずはマイレージクラブに入会しましょう。無料なので入っておいて損はありません。
ANAカード/JALカードにもそれぞれいくつかの種類があります。どれが一番ベストかは利用者の生活環境にも左右されますが、
一番効率よく貯めることができるカードは交通系との提携カードです。スイカやパスモなどの普段使いでマイルを貯めることができます。
アライアンス
マイレージを貯める上では「アライアンス」も重要です。アライアンスは複数の航空会社の同盟グループで、同じアライアンスの航空会社を利用してもマイレージを貯めることができます。
ANAカードはスターアライアンス、JALはワンワールドに加盟しています。
アライアンスと主な加盟航空会社一覧(2012年1月現在)
スターアライアンス加盟
・ANA日本航空
・ユナイティッド航空
・ルフトハンザ航空
・エアカナダ
・スカンジナビア航空
・タイ国際航空
・シンガポール航空
・オーストリア航空
・中国国際航空
・コンチネンタル航空
ワンワールド加盟
・JALジャパンエアライン
・アメリカン航空
・ブリティッシュエアウェイズ
・キャセイパシフィック航空
・フィンエアー
・カンタス航空
・イベリア航空
スカイチーム
・アエロフロート航空
・エールフランス航空
・アリタリア航空
・チャイナエアライン
・中国東方航空
・中国南方航空
・チェコ航空
・デルタ航空
・KLMオランダ航空
・大韓航空
*ANA・JALどちらも所属していない「スカイチーム」もなかなか有力な航空会社が揃っています。もしこの中に頻繁に利用する航空会社があれば、スカイチームを検討してもよいでしょう。
筆者は「デルタ航空」で貯めています。デルタはマイルの期限がないので人気です。
また、アライアンスとは別に「マイレージ提携航空会社」のフライトでも貯めることが可能です。
ANAの提携航空会社
・マカオ航空
・エティハド航空
・エバー航空
・ハワイアン航空
マレーシア航空
カタール航空
JALの提携航空会社
・エールフランス
・ブリティッシュエアウェイズ
・エミレーツ航空
・中国東方航空
・北海道エアシステム
陸マイラ―
マイルはフライトだけでなく対応カードで買い物してためることができます。買い物だけでマイルを貯めている人を陸マイラ―といい、けっこう存在します。
海外の航空会社のマイレージサービス
航空会社のマイレージサービス&クレジットカードなら海外の航空会社のものも多数ありますが、基本的にはあまりお勧めしません。なぜならば国際便往復航空券のマイルを貯めるのはけっこう大変で途中で挫折してしまうことがほとんどだからです。同じアライアンス内であれば、JAL/ANAの国内航空券往復に代えることが可能な場合もありますが、必要マイル数が多くあまりお得感がありません。
それに引き替え日本の航空会社であるANA/JALで国内往復航空券を目指すことは難しいことではありません。
《イクラコラム》
現在私はJALカードマイラ―です。 当初はマイレージには無頓着で、気が付けばいろんな航空会社にバラバラにマイルがたまっていました。
後から調べたら提携していてひとつにまとめることができたのですが、それを知らなかったためどれも中途半端にしか溜まっておらず、無料航空券には届きそうにありません。
もったいないことをしました。後から別のマイレージにマイルを移動することはできないので最初が肝心です。
クレジットカードの発行には日数がかかりますので、旅行が決まったら早に申し込みしましょう。