How-to

6.海外一人旅の準備

携帯電話・スマホの国際サービス

携帯電話・スマホの海外利用

今使っている携帯電話が海外対応の場合、そのまま海外で利用することが可能です。 利用方法や対応国は各社さまざまなので出発前にそれぞれのホームページで確認しましょう。 主要空港には各社のカウンターがあり案内を配布しています。 海外での利用は基本料金などはかかりませんが、利用料(通話・メール等)は国内よりかなり高いので注意が必要です。 また、海外では着信をとるだけでも料金が発生しますので留意しましょう。 通話は日本へかけるだけでなく、現地で連絡を取り合うのにも使えます。 たとえば、オプショナルツアーのツアーガイドさんだったり、現地で知り合った仲間とだったり、現地旅行代理店へ連絡を取ることなどが可能です。 1~2回2~3分話すだけであればそんなに心配するほどの金額にはなりません。 また、メールは1通送信するのに100円くらいかかります。

国際パケットし放題

2010年、ソフトバンクモバイルが業界で初めて「国際パケットし放題プラン」を打ち出しました。 メールやWEB(通話は除く)をどれだけ使っても上限1日1980円(2011/06/30まではキャンペーンで1480円)というサービスです。 これは画期的なニュースです。その後ドコモやauも追従する形でサービスを開始しています。 それまで、”どれだけ使っても定額”というパケットし放題プランは国内だけのサービスでした。 海外での利用には上限がなく使った分だけ料金を払わなくてはならなかったため、本当に必要な時のみ慎重に利用するしかありませんでした。 知らずに利用して何十万円というお金を請求された事例もあります。  国内でのパケットし放題が1ヶ月で4000~6000円というのに比べたら、1日で1980円は安くはないですが、定額がなかった今までのことを考えると 高くはないと思います。何十万円という高額請求におびえることなく安心して利用することができるようになりました。 だたし、利用にはいくつかの注意が必要です。利用できる国と地域が限られていること、限られた接続事業者しか適用にならないことなどです。 設定方法は各社でよく確認しましょう。設定を間違うと高額請求へ繋がる恐れがあります。

海外でモバイル通信ができるメリット

・日本の友人や家族と気軽にメールを送受信できる
・日本のニュースがすぐに見れる(Yahooなど)
・メールチェックができる
・ツイッタ―等のSNS、ブログなどが確認・更新できる
・調べごとができる

やはり「調べごとができる」というのがかなり助かります。旅先ではわからないことだらけ。しかも外国語。 ちょっと何かわからないことがあったら、ネットで検索して答えをだせるというのは大変便利で不安も軽減されます。

モバイル通信をするならやっぱりスマートフォン

海外でモバイル通信(携帯電話でインターネット)をするなら、やはりスマートフォンが圧倒的に便利です。 画面が大きいこともさることながら、さまざまな機能を活用できます。 筆者もアイフォン愛用者ですが、その便利さに旅先ではアイフォンを手放せません。
■海外でのスマートフォンの活用事例
【インターネトにつないで】 ・PCと変わらないインターネット(ガラケーでは携帯専用サイトしかみられない)
・Googleマップが使える/GPSで自分の居場所がわかる(ナビになる)
・調べものがすぐできる/日本語でネットサーフィン
・オンラインチェックイン
・フライト状況や列車の運行状況を確認
・メールチェック
・ブログやSNSのチェックや更新
・日本のニュースチェック
・携帯電話の使用状況を確認
【アプリ】
・音楽が聴ける
・ゲームなどで暇つぶしができる
・写真や動画が撮れる。しかも撮影した場所まで自動で記録される
・写真の加工がいろいろできる
・日記が書ける
・翻訳ができる/簡単な英会話集がある
・通貨計算ができる
アプリに関しては他にも無限大の可能性があります。

スマフォを海外で使う方法

スマフォを海外で使用するには充分な注意が必要です。 まったくなんの設定もしないままうっかり海外で使用すると、ものすごい高額な利用料がかかる可能性があるためです。 たった1日WEBにアクセスしただけなのに10万20万円の請求がきてびっくり!なんて事例もあります。 WEBの閲覧などはまったくする予定がないという場合は「データローミングをオフ」(もしくは「機内モード」)にしておけばとりあえず安心です。 WEBの閲覧等をフルに利用したい場合は主に2つの方法があります。
1) 国際ローミングサービスを利用する
2) Wi-Fi 接続で利用する
   2-1) ホテルや公衆のWi-Fiを利用する
   2-2) 海外Wi-Fiルーターレンタルサービスを利用する
3)SIMフリースマホを携帯し、現地でSIMを購入する

1) 国際ローミングサービスを利用する

各携帯電話キャリアが行っている国際ローミングサービスは使用しているスマフォをそのまま海外で使用することができます。 2010年ごろより各社海外定額サービスも開始、ソフトバンクが「国際パケットし放題」、auは「海外パケット定額」、 ドコモは「海外パケ・ホーダイ」と称しています。料金は1日最大1980~2980円で特に申し込みなどの手間は必要ありません。 注意すべきは「海外事業者を現地で自分で選択して設定する必要がある」点です。海外に行くと複数の通信事業者を自動で受信しますが、 パケットし放題と提携している事業者は決まっています。規定の事業者を設定しないと定額外になってしまいます。

2) Wi-Fi接続で利用する

アイフォンはもちろん、ほとんどのスマフォにはWi-Fiが備わっています。Wi-Fiでネットワークに接続すればパケット通信費はいっさいかかりません。 国際ローミングをオフの状態で利用できます。 問題はWi-Fi回線をいかに拾うかです。
最近はたいていのホテルでWi-Fiサービスを行っています。無料のところもあれば有料のところもあるので確認しましょう。 無料の場合はホテルでWi-Fiをオンにすれば自動で拾ってくれますが、有料の場合はフロントでパスワードを発行してもらうなどの手続きが必要なことがあります。 部屋においてある冊子に接続方法が書いてあったりもします。 とりあえず、ホテルにWi-Fiサービスがあればホテルにいる間だけは通信が可能ですが外出してしまうと使えません。 ホテル以外では、例えばスターバックスカフェが無料のWi-Fiサービスを行っているので有名です。 たいていの都市にあるのでもし何か調べごとがしたくなったらスタバに駆け込めばWi-Fiを使うことができます。 また、最近はほとんどの空港でWi-Fiを備えています。利用方法は空港によって様々。 例えば北京の空港では機械にパスポートを読み込ませてWi-Fiアクセスコードを発行する仕組みでした。なんの手続きをしなくても公衆Wi-Fiを拾える空港もあります。
しかし、ホテルやスタバ、空港などだけでしか利用できないのはちょっと不便です。いつでもどこでも使いたい、 多少お金をかけてもOKなら、「海外Wi-Fiルーターレンタルサービス」がおススメです。

海外Wi-Fiルーターレンタルサービス

「海外Wi-Fiルーターレンタルサービス」は、海外対応Wi-Fiルーターを携帯することでいつでもどこでもWi-Fi接続を可能とするサービスです。 日本出発前に申込み空港などでWi-Fiルーターを受け取ります。いくつかの事業者があり、料金は事業者ごと・行先によってそれぞれ異なりますが、 全般的に「海外パケットし放題」より安い設定となっています。 1台のWi-Fiルーターに4~5台まで接続できるので、例えばアイフォン2台&ノートパソコン&iPad、など複数のWi-Fi機器を利用することができます。 対応地域は年々拡大しつつあり、アジア・アメリカはもちろん、2011-2012年にかけてはヨーロッパ地域もほぼカバーされました。
■主な事業者:
・グローバルデータ
・テレコムスクエア海外用定額制モバイルデータ通信
・海外専用グローバルWiFi
・JALエービーシー
・エクスモバイル

海外Wi-Fiルーターレンタルサービス利用時のポイント

・保険について:
「ルーターの破損・盗難」には高額な補償費用が掛かるために保険が用意されています。 1日+200円ほどかかりますが、なるべく加入をお勧めします。保険に入っていても盗難の場合は注意が必要です。 盗難証明書(現地で警察に出向いて発行してもらう)が必要で、これがないと保険が適用になりません。 限られた旅行の時間に警察に行く面倒を避けるためにも盗難だけは十分注意しましょう
・予備バッテリーについて:
オプションとして予備バッテリーが用意されています。Wi-Fiルーターはほんとうに充電の消費が早いので予備バッテリーは必須です (数時間しか持ちませんでした)。レンタルは1日+200円ほどかかります。 もし10日間なら2000円ですが、それなら借りるより自分で購入してしまったほうが安上がりです。 筆者はレンタルと同じクラスの5000mAh予備バッテリー(以下写真参照)をアマゾンで2000円以下で買いました。 アイフォンの充電と共有できるので買って損はありません。

■注意点
・通信容量には制限があります。普通に使う分には十分な容量ですが、動画を見たり、 アプリをダウンロードしたりするとあっという間に上限に達してロックされてしまうので注意しましょう。 また、iCloudで写真などが自動バックアップ設定になっているとこれも引っ掛かるという事例がありますので設定をオフにしましょう。
・料金は出発日(レンタルした日)から帰国日(返却日)までのパッケージになります。 1週間の旅のうち3日間だけ使うというようなことはできません。夜出発の朝帰国だとちょっと損します。

3)SIMフリースマホを携帯し、現地でSIMを購入する

SIMフリースマホとはどこのキャリアにもロックされておらずSIMを自由に変えることができるスマホのことです。 SIMフリースマホをすでに持っていればこの方法が一番安く済みます。最近はどこの国の空港でも現地で利用できるSIMを販売しています。 持っていない場合は旅行のためにあえて買うとなるとその初期費用がかかります。 最近は安いスマホも出回っているため今後頻繁に旅行をする予定があるのであれば買ってしまうのも手です。